雨水配管サイズ(管径)の選定について
2023-09-25[豆知識]
ルーフドレンの雨樋(雨水排水管)の管径ってどのように決めるのでしょうか?
建物の屋根面積(㎡)と各地域の最大雨量(mm/h)を元に管径の選定ができます。
簡単な建物のモデルケースで許容最大屋根面積(㎡)を換算し雨水排水管径[A]を選定していきます。
【最大雨量は100mm/hの場合】
図に示した(a)~(c)の配水管径を求めていきます。ただし最大雨量は100mm/h、雨水横管こう配1/100として
考えていきます。
(a)の配管径:受け持つ屋根面積は10×8=80㎡です。
表1より配管径は 80㎡ > 135㎡ → 65Aを選定します。
(b)の配管径:bの立て管は屋根面にと壁面にあたって落ちてくる雨水も受け持つことになります。
垂直壁面はその面積の半分を計算に参入していきます。
面積の合計は80+(10×4)×0.5+12×10 = 220
(b)の配管径:受け持つ面積は220㎡です。
表-1より配管径は 220㎡ > 425㎡ → 100Aを選定します。
(c)の配管径:受け持つ面積は(b)と同一で220㎡です。
表-2より配管こう配1/100より配管径は 220㎡ > 392㎡ → 125Aを選定します。
表-1、表-2は最大雨量100mm/hを基礎として算出
【最大雨量は80mm/hの場合】
図に示した(a)~(c)の配水管径を求めていきます。
ただし最大雨量は80mm/h、雨水横管こう配1/100として考えていきます。
(a)の配管径:受け持つ屋根面積は10×8=80㎡です。
表-1を参考に雨水立て管の管経を選定しますが、この表は100mm/hの場合の数値になるので80mm/hの
場合は80/100をかけて換算します。
よって80×(80/100)=64㎡となります。
表1より配管径は 64㎡ > 67㎡ → 50Aを選定します。
(b)の配管径:(b)の立て管は屋根面にと壁面にあたって落ちてくる雨水も受け持つことになります。
垂直壁面はその面積の半分を計算に参入していきます。
面積の合計は80+(10×4)×0.5+12×10 = 220
80mm/hなので220×(80/100) = 172㎡となります。
表-1より配管径は 172㎡ > 197㎡ → 75Aを選定します。
(c)の配管径:受け持つ面積は(b)と同一で172㎡です。
表-2より配管こう配1/100より配管径は 172㎡ > 216㎡ → 100Aを選定します。
表-1、表-2は最大雨量100mm/hを基礎として算出
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