飲食店で働いている中で、「いつかは独立して自分のお店を持ちたい!」と考えることはありませんか?
自分でお店を構えることになると、様々な準備が必要ですよね。
どんな雰囲気がいいのか、どんな場所がいいのか、どんなスタイルにするのかといったことを決めるのは非常に大事です。
設備や道具も沢山の種類があり、特にお店で使うロースターは種類が多く迷う方も多いのではないでしょうか?
今回は、ロースターや設備の違いを説明しながら、選び方のコツをご紹介していきます。
ロースターの選び方で最も重要なのは「どんな肉を、どのように焼きたいか」ということを明確にすることです。
ロースターは提供するメニューを考えながら選ぶとぴったりのものを見つけられます。
炭で焼くのか、ガスで焼くのかといった違いや、具体的な予算が決まっていればより具体的な選び方ができるでしょう。
また、お店の設備や広さによっても制約があると思うので、そういった点にも考慮しましょう。
今回は、ロースターの選び方のコツをご紹介していきます。
ロースターには一体型と卓上コンロ型があり、見た目やサイズが異なります。
どのような基準で選ぶのか、その選び方をご説明していきます。
テーブルとロースターが一体になっているロースターを指します。
多くの無煙ロースターに使われている形式で種類も豊富です。
移動できるタイプの一体型ロースターもあるので店舗スタイルに合わせて選ぶことができます。
無煙ロースターを考えているなら一体型を選択肢に加えましょう。
卓上コンロ型のロースターは必要なときにテーブルに設置して使うことができます。
ガスタイプや、炭で焼く七輪なども含まれます。
必要がないときは移動させることができるメリットがあります。
熱源については大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれ特徴がありますので、利便性や焼き方の違いを含めた選び方のご説明をします。
炭火焼きのロースターでは、視覚的にも楽しめる炎の演出や、炭から出る遠赤外線効果で肉がおいしく焼きあがるのが魅力です。
よく言われる強火の遠火も炭焼きのロースターならではの仕上がりです。
ロースターは七輪タイプの他にも、排気口付きのテーブルに炭をセットする無煙ロースターのタイプもあります。
炭をガスで着火して使うロースターです。
ロースター内で炭火を起こすので、炭起こし場を設置する必要がないため手軽に炭を使えるのが特徴です。
炭が燻さないようオガ炭を使用します。
ガス式ロースターは最も一般的な熱源を使ったロースターです。
ガス式ロースターは炭よりランニングコストが抑えられ、扱いの手間も少ないのが特徴です。
炭とは違う焼き上がりになりますが、どのような焼き面を使うかによっても変わってきます。
最近は上引きフードの店でもガス式ロースターを採用することもあります。
ロースターの熱源によって仕上がりは変わりますが、素材に触れている焼き面に何を使うかでも大きく変わってきます。
ここではロストルと網焼きの違いから選び方をご説明していきます。
鋳物などで作られたロストル(鉄板)を使うタイプです。
熱源によって熱されたロストル面で直接肉を焼くことになります。
ロースターの熱源で直接焼くわけではないので、仕上がりは鉄板焼きのようになるのが特徴です。
ガス式ロースターの場合、網の下にある熱板をガスバーナーで加熱し、熱板が発する輻射熱で肉を焼く仕組みになっています。
網だと肉と接する面積が少ないので、焼いた肉から出る余分な脂が落ちるのが特徴です。
熱源から出る遠赤外線も直接届きやすいので、より熱源の違いが表れやすいでしょう。
煙の処理はダクト式とノンダクト式があります。
ダクト式はさらに上引きと下引きに分けることができます。
それぞれの特徴から選び方を説明していきましょう。
上引きタイプは天井から排気管を下ろしており、フード内に取り付けられたライトで煙を照らす演出も特徴的で、燻煙効果も期待できます。
下引きタイプはロースター本体に排気口が組み込まれており、排気ダクトを床下に配管するので、店内をすっきりさせることができ、広々とした空間を演出できます。
一体型ロースターの中にノンダクト式があり、煙や臭いをロースター本体で除去することができます。
ダクト配管をする必要がないので、ダクト工事が難しい店舗では有効です。
配管する必要がないのでテーブルを移動できるのも魅力の一つです。
今回は、どのような選び方でロースターを決めればいいか、基準になるようなことをご説明しました。
目指すスタイルによって何を重視した方がいいかは変わってくるので、まずは自分がどういったものを提供したいのかという部分を固めていきましょう。
今回ご紹介したロースターの選び方を参考にしてもらい、自分にぴったりの設備を整えて、オリジナリティのある店舗を作っていけるといいですね。