焼肉ロースターの熱源によってどんな違いが出てくるか知っていますか?
もちろん食材の焼き上がりは変わってきますが、他にもいろんな違いがあるのです。
焼肉屋を開業予定の方は熱源について知っておいて損はないですよ。
そこで、今回はよくある4つの違う熱源を比べてご紹介してみようと思います。
この熱源の違いを知って、自分のスタイルにあった焼肉ロースターを選んでみてください。
焼肉ロースターの熱源の違いを
「ガス放熱板式」「ガス溶岩炭式」「ガスセラミック炭式」「炭火焼ガス着火式」
といったものに分けて見ていきましょう。
など、イメージは湧きますが、名前だけだといまいちよくわかりませんね。
どれが優れているかは場面によって変わりますが、比べるときのポイントはどんな素材を熱源にしているかの違いです。
今回はこの4つの方式の特徴を比べてみるので、ぴったりの焼肉ロースターを見つけてください。
このタイプの熱源の焼肉ロースターは放熱板を使用し、放熱板を熱する事により発生する輻射熱で焼き上げます。
直接火を当てるわけではなく放熱板から出る赤外線で焼き上げることにより、食材をおいしく調理できます。
熱源である熱板の形や素材によって輻射熱の熱効率を高めることができます。
赤熱現象と輻射熱効果があることでお肉は柔らかく、ジューシーに焼き上げることができます。
比較的お手入れもしやすく焼肉だけでなく、魚介類や鍋や陶板焼き、お好み焼きなど幅広く対応することができます。
手軽においしく調理できるのが、この焼肉ロースターのいいところです。
2つ目の焼肉ロースターは熱源に溶岩灰を使用し、溶岩を熱する事により発生する輻射熱で焼き上げます。
自然の熔岩炭を使うことで遠赤効果をより高めることができます。
今回ご紹介する中では炭に似たもので、多孔質で熱伝導が良い為、火の立ち上がりが良く、美味しく焼き上がります。
遠火にしても高温の状態が保てるので、焼き物において大事な「強火の遠火」を安定して使い続けることができます。
このタイプの焼肉ロースターは、遠火で強火を加えることができるので表面に焦げ目をつけ、肉の旨み成分を閉じ込めることができます。
3つ目の焼肉ロースターは熱源に特殊セラミックを使用し、そのセラミック炭を熱する事により発生する熱で焼き上げます。
セラミック炭の焼肉ロースターは遠赤外線輻射熱の効果で、お肉のふっくらさせ、焼き上がりも抜群です。
焼肉はもちろんぴったりですが、シーフードもほっこり焼き上がります。
放熱板の焼肉ロースターより遠赤外線が多く出るので、短時間で素材の中まで熱を通すことができます。
鍋物にも最適な焼肉ロースターの一つです。
先ほどのガス溶岩炭式とガスセラミック炭式は、1つ目に紹介したガス放熱板式に比べて遠赤外線が多いのが特徴です。
最後にご紹介する焼肉ロースターは、熱源に炭を使用します。
炭から発生する豊富な遠赤外線でおいしく焼き上げることができ、ご紹介した中では最も多くの遠赤外線が出ますが、炭に火が付くまでは少し時間が掛かるのが特徴です。
その間はガスの消費量も他のタイプの焼肉ロースターより少し多くなってしまいます。
炭の直火と遠赤外線の2種類の熱放射により、素材の内部からじっくり焼き上げ、焼き上がりを重視した場合、炭火焼の焼肉ロースターがおすすめです。
炭の分のコストや手間が掛かってしまいますが、ガスだけの場合とは焼き上がりが違ってきます。
ガスの場合は燃焼する際に水蒸気が発生してしまうので、焼き上がりを比べると少ししっとりしてしまう場合があり、炭式の焼肉ロースターを使う場合は備長炭ではなく、オガ炭を使ってみてください。
オガ炭はおがくずを固めて焼いた人工炭で、木を原材料として作っているので煙が出たり臭いが出たりしません。
一番の利点は火を点ける時にパチパチ飛んだりすることがないので、焼肉ロースターには安全なオガ炭を使うのがおすすめです。
焼き上がりでは、ご紹介した中のタイプだと炭を使う焼肉ロースターがおすすめできます。
ですがデメリットも同時にあります。
ガスの焼肉ロースターはスイッチ一つで点火でき、こちらのタイミングで消火もできますが、炭火の焼肉ロースターは一度テーブルで火をつけてのせると、大抵は最後まで火が付いたまま置かれ続けることに。
夏場では室内の気温を上げる原因となり、エアコンの温度設定や作動時間にも大きな影響が出てきてしまいます。
エネルギーとしてみた場合、無駄もありエコではありません。
炭火の焼肉ロースターは火が付くまでも少し時間が掛かるので、店舗のオペレーションにも影響が出てきます。
料理は提供ができる状態なのにお客様を待たせてしまうと、スムーズに食事ができずにご迷惑をお掛けしてしまうことも。
この辺りのメリット、デメリットを比較して選んでみてください。
今回ご紹介した焼肉ロースターはすべてガスを使うものになります。
ですが、熱源によってこんなにも違いが出てきます。
何が一番いいかは店舗のスタイルによって変わるので、それに合った焼肉ロースターを選んでいきましょう。