焼肉ロースターは一体型?卓上コンロ?違いをまとめました

店舗で必ず使うことになる焼肉ロースターはテーブルとくっついている一体型と、移動させることができる卓上コンロがあります。

どちらか一方が優れているわけではなく、それぞれ焼肉ロースターとしての強みやメリットがあります。

こういった場合は一度それぞれの焼肉ロースターの特徴を比較してから、自分の提供スタイルに合っているか検討するといいでしょう。

それぞれ利点や運用方法が違ってくるので、順番にご紹介していきたいと思います。

焼肉ロースターは強みを活かした運用をしよう!

一般的には焼肉店では一体型の焼肉ロースターが使用されることが多いのが現状です。

一体型の焼肉ロースターは市場に出回っている種類も多く、様々な用途に合わせたものを選べるというのが理由の一つでしょう。

ですが必ずしも一体型の焼肉ロースターを選ばなければいけないというわけではありません。

卓上コンロ型でも十分においしい焼肉を提供ができますし、運用方法によっては卓上コンロ型の方が優れているということもあります。

まずはそれぞれの焼肉ロースターの特長をご紹介します。

想定している運用方法に当てはまるようであれば、どちらかすぐに決まるでしょう。

卓上コンロ型だけの特徴

一体型焼肉ロースターでは対応していない、卓上コンロだけができること、というのがあります。

もし、これに当てはまるようであれば卓上コンロでの店舗運営がおすすめです。

備長炭を使いたい

通常は樫の木を原木として硬度15度以上の白炭を備長炭といいます。

元禄時代に紀州にいた備中屋長左衛門が作っていたことから、名前からとって備長炭という名で呼ばれるようになったようです。

他の炭とは違う備長炭の特徴というものがあります。

  • 木炭の中で火持ちが長い
  • 火力が長時間安定する
  • 一定の火力を保つので、火力の微調整がしやすい
  • 火を付けるまでに時間がかかる
  • 急激に加熱した場合、爆ぜやすい

最後にご紹介した2点はどちらかというとデメリットに近いでしょう。

備長炭を運用する場合は、炭場を設置し、しっかりと火起こしを行う必要があります。

しかし、それを補っても余るほどの魅力があります。

備長炭は炭素成分が非常に多く、不純物が極めて少ないため、燃焼時間が他の炭より2,3倍は長く、火力も500度くらいで安定しています。

うちわで扇ぎ灰を飛ばしてやると1000度程度にまで上げることができ、温度調節がしやすいのも特徴です。

備長炭は一般の木炭と比べても水分が少ないので、卓上コンロで使用した際も、より表面を香ばしく焼き上げることができます。

一体型焼肉ロースターも炭を使うことができるのですが、備長炭を使うことは難しいため、備長炭を使いたい場合は卓上コンロがおすすめです。

Wの赤外線で焼き上げたい

備長炭を使った場合はガスに比べて、4倍から6倍の赤外線が出るといわれています。

赤外線は中までしっかりと火を通すことができるので、短時間で中までおいしく焼き上げられる備長炭を使用した焼き上がりで提供したいというお店もあります。

そんな方は珪藻土の七輪タイプの卓上ロースターを合わせて使ってみるといいでしょう。

卓上コンロ型でもいろいろな種類がありますが、珪藻土のタイプは七輪自体も強い赤外線を発生します。

備長炭と七輪を合わせて使った焼肉ロースターはさらに赤外線の効果を高め、少ない備長炭でも同等の効果が出せるということなので、備長炭の消費量も減らすことができ、エコに繋がりますね。

一体型焼肉ロースターだけの特徴

一体型の大きな特徴として無煙焼肉ロースターの種類が豊富ということがあります。

無煙焼肉ロースターであれば煙を気にせずに焼肉を楽しむことができるので、衣類に臭いや汚れが付いたり、快適な室温に調整しやすかったりするといったメリットがあります。

その中でも一体型ならではの特徴をご紹介します。

対応の幅が広いノンダクト式焼肉ロースター

無煙焼肉ロースターには

  • ダクト式
  • ノンダクト式

という2つのタイプの一体型焼肉ロースターがあります。

ノンダクト式はダクト配管をする必要がないので店舗経営において様々なメリットがあるのですが、中でもどんな内装にも対応しやすいというのが1番のメリットです。

ダクト配管が難しいような店舗や原状回復の条件が厳しいような重飲食のテナントにおいても、賃貸契約を結びやすいことがあります。

ノンダクト式は一体型焼肉ロースターのテーブル内で煙の処理を済ませてしまうため、ダクトが必要なく、近年増えてきているダクト火事の対策にも効果的です。

賃貸契約に悩まれていた方は、一度一体型でノンダクト式の焼肉ロースターを検討してみてはいかがでしょうか。

環境やシーンに合わせた焼肉ロースター選びを!

今回は、一体型と卓上コンロ型を迷われている方のために、それぞれの特徴をご紹介しました。

これだけは譲れないというお店の条件は、焼肉ロースターを選ぶ基準になります。

一体型と卓上コンロ型では、食材に与える影響から店舗スタイルまで様々な違いがあることをお分かりいただけたかと思います。

それぞれにメリットがあるので目指すスタイルによって、一体型か卓上コンロ型を選び上手に使い分けるようにしてください。

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